第7話
「まあ、俺たちが管理していても部外者は入れないこのビルにまさか隠れてるなんて、こいつが教えてくれなかったらわからなかったけどな」
聖美の頭をなでながら言う。
どうする?
まさか聖美が裏切ってるなんて考えもしなかった。
私たちのことをチクったのも聖美だったのだとわかった。
だけど今はそんなことはどうでもいい。
この場からどうやって逃げるか?
「おまえ相当見た目もいいしいい値段つきそうだな」
値踏みするように若いヤクザが私を見た。
生温かい風が頬をなでる中、ヤクザたちの頭のはるか上で光る星に目がいく。
「真っ赤な星……」
あんなの初めて見た。
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