第4話

「大丈夫!!それに向こうのビルはここより管理がちゃんとしてるから部外者は屋上に上がってこれない。朝まで物陰に隠れてればあいつらをやりすごせるよ」



「そうなんだ!さすが瑠璃センパイ!冴えてるッ!」



聖美の顔がパッと明るくなった。



この脚立を伸ばすと隣のビルの屋上に渡れる。



隣のビルはこのビルより管理がちゃんとしてるから部外者は屋上に上がってこれない。


だから向こうの屋上の物陰に隠れてれば朝までやり過ごせるわけだ。



「さあ!やろう!」



「他のみんなはうまく逃げれたかな?」



「わかんないよ」



五人いたけど逃げるときにバラバラになった。


だけど心配してる余裕はなかった。



二人で伸ばした脚立を隣のビルにかける。

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