第六話 命の選択

第67話

次の日。



邪羅威が予告したように、街のヤクザ事務所が襲われた。



事務所にいた組員は皆殺しだという。



血なまぐさい風は暴風となって街に死の香りを運んだ。


食事を終えた私は、夏樹と恋華を伴ってトイレに行った。



「いよいよだよ」



邪羅威はヤクザたちを始末したら、そのまま鯨螺たちを殺しにくると言っていた。



「いつ来るの?」



「たぶん、今日中」



「私たちはどうしてれば良いのかな?」



「普通に、普通にしてればいいよ」



ガチャッ!!



ふいにトイレのドアが開いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る