第58話
「そうね。安心した」
私も笑顔で返した。
「おまえはここを出たら俺の妾になるんだからな。傷一つあっちゃならねえ」
それにしても想定外だった。
邪羅威の存在がバレて、しかもこんな凄腕の用心棒が来るなんて……
チラッと夏樹と恋華の方を見ると、その顔には不安がさしているのがわかった。
ワインを口にしながら、さっきのアドルのセリフを思い出す。
銃は剣よりも強い!!
あたりまえのことだ……
しかも目にも止まらぬ速さ……
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