第56話
「フン。どうだ?今の動きが見えたか?」
全員を見渡しながら聞くアドル。
鯨螺はじめ、みんなが首を振った。
「そうだろう?俺の射撃術は風よりも速い!俺と相対して額に穴があかなかった者はいない!」
言い終わるとアドルはゆっくりとコートの下にあるホルスターに銃を入れた。
「邪羅威が凄腕とは聞いている。だが刀と銃のどちらが強いか明白。戦う前から奴は死ぬ運命にある」
自信たっぷりにアドルは宣言した。
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