第54話
「おい!お連れしろ!!」
「はい」
ドアの側にいた部下が部屋の外に出て、少ししてから戻ってきた。
「どうぞ」
ドアの外に声をかけると一人の男が入ってきた。
「でかっ…」
思わず口にしてしまった。
身長は2メートル以上ありそうで、深いシワが刻まれた眉間と鋭い目。
無精髭を生やした顔。
肩に垂れるウェーブがかかった長髪。
焦げ茶色のトレンチコートに同じ色のハットを被ってる。
「アドル様をお連れしました」
黒服が鯨螺に言う。
「この業界じゃあ知らぬ者はいない方よ」
鯨螺は誇らしげに胸を逸らしアドルという男を紹介した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます