第52話
「いろいろと情報を精査した結果……全員が鋭利な刃物……刀のようなもので斬殺されているとわかりました」
「か、刀…!?」
「全員一太刀です……」
「なんだそりゃあ?侍かなんかかあ?」
驚きと呆れが半々のようなリアクションで幹部の一人が言った。
たしかに、現代の世の中で「刀の一振りで絶命させる」なんてピンとこない。
普通は拳銃だろ?って思う。
「ま、待てよ…刀で思い出した……たしか好んで刀を使う凄腕の殺し屋がいるって……たしか名前は…じ」
「じゃ、邪羅威だっ!!」
「おい!殺した奴はどんな奴なんだ?」
「はい……それが防犯カメラが事前にハッキングされて録画されてませんでした……ただ、応戦した警察官の証言によると黒いスーツ姿に覆面、そして刀、恐ろしい身のこなしとか」
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