第15話

「は?おまえ!?…瑠璃か?」



髪は茶色に染まって、薄らとメイクをしている。



晴信の知っている小学生までの瑠璃とは明らかに違った印象だが、大きな瞳に真っ白な肌、ピンクの唇、瑠璃を見たときに胸内が激しくかき乱されたことを晴信は今でも覚えている。



自分の学校にいる「女子」と同じとはとても感じられない大人っぽさを感じた。




「ねぇ~晴信?聞いてんの?ってか何してんの?」



久しぶりに聞く瑠璃の声は甘ったるく聞きなれないが、昔と変わらない無邪気な表情がアンバランスで危うい印象を受けた。

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