オモテの顔は学園の三大美姫、ウラの顔は僕の○○

５ 大波多莉緒その４

　「いや、その……でないよね？」

　「出るかもしんないじゃん。だってこんだけデカいんだよ？」

　得意げな顔でそう言うと、僕の腕を掴みながら上下に揺らしてくる。動きにあわせおっぱいがぶるんぶるんっと弾み、彼女の身に着けていた衣服がズレてしまった。

　その瞬間、目の前に飛び出してくる二つの大きな果実。綺麗なおわん型をしたそれの中心には、ピンク色の乳首がこれでもかと存在を主張していて。

　「っ」

　僕ののどがごくりと音を立てた。これまで何度も見てきたけど、やっぱり慣れない。それほどまでにこの果実は魅力にあふれていて、いつだって求めてしまいたくなるのだ。

　対する大波多さんは腕を組み、恥じらいもなにもないとばかりにぐいっと胸元を持ち上げながら、

　「どう？　出そうじゃない？　し〇せー寸前みたいな膨らみ具合でしょ」

　「っ、そう、かもね……。だから確かめてみないと」

　「おっ、そうこなきゃね♡」

　大波多さんの誘惑に乗っかるように、僕はかろうじてうなずく。理性はもう崩壊寸前で、一度冷静になる必要があったはずなのに。

　僕の欲望は目の前で実るそれに食らいつけと、頭のなかでゴーサインを出してしまったのだ。

　「んんっ……♡　ケンケンったらすっごいがっついてくるじゃん♡　赤ちゃんかよ」　　

　「……」

　「あ、これもしかして聞こえてない感じ？　んっ♡　あーしのおっぱいに夢中すぎだろ～」

　大波多さんが呆れ声を出してる気もするけど、そんなの些末な問題でしかない。

　いまの僕に課せられた使命は、この魅惑の果実を味わうことだけ。なので大口を開けて吸いついたり、食んだり、舌で舐めたりしてみる。

　そのたびに口内へと広がる甘み。まるでほんとにミルクが出てるんじゃ、と錯覚しそうになるほどの甘味が、僕の全身に沁みていく。

　あれだけ崩壊寸前だった理性が、落ち着きを取り戻してくのがわかる。大波多さんのおっぱいからもたらされる1/fのゆらぎを受けて、頭のなかがクリアになってきた。

　ややあっておっぱいから口を離すと、大波多さんが口角を吊り上げてニヤリと笑う。

　「やっぱ出てたでしょ？　あーしのミルク」

　「……どちらかというと母性がにじみでてたかも」

　「ふーん、言葉のわりにここ、おっきくなってんじゃん」

　「うっ」

　大波多さんにそこを指でなぞられ、くぐもった声がもれてしまった。理性は落ち着いたけど、欲望は変わらず肥大化していく一方であり。

　つまるところ、もう――限界だった。

　大波多さんとセックスしたい。この学園の三大美姫に数えられる美少女と心ゆくまでつながりたい。欲望を吐きだしたい。

　僕のせつなげな表情だけで考えてることがわかったのか、彼女は僕をベッドに押し倒してきて。

　背中がシーツの柔らかな布地で受け止められ、視線の先でおっぱいがぷるんと跳ねた。

　「ミルクを循環させるためにあーしも口でするつもりだったけど……ま、あとででいっか。ケンケン辛そうだし」

　「っ、うん……大波多さんと早く、えっちしたいです……」

　「いつもこんな風に素直なら可愛げがあるのになー。でも、普段のちょっぴり意地悪なケンケンもあーしは好きだけど♡」

　「べつに僕は意地悪してなんか――んっ」

　続きを遮るように唇を塞がれてしまった。彼女の柔らかで温かなキスを受け入れつつ、空いた手のひらをそこへと持っていく。

　「んんっ……♡」

　「大波多さんの……アツアツだね」

　「こっちは最初から準備万端だっての♡　だからさ……しよ？」

　まるで獲物を狙うような目つきをした彼女にちょっとビビりつつも、うなずいてみせる。

　それから僕たちは時間の許す限り、熱烈に交わりあうのだった……。