第77話

「て、てめえら覚えてろよ…… 俺らのバックには極東連合がついてるんだ……」




息も絶え絶えに金を取られた相手がタツヤに毒づいた。



「極東連合っていうのは族か?」



「ああそうだよ、ざまあみろ!てめえら皆殺しだ!2千人はいるからな」




するとタツヤとヨトシが大爆笑した。




「ウハハハッ! バカじゃねえか?関東中の族かき集めてもそんないねえよ!」



「マンガの見過ぎっすか? 夢はお家でみなちゃい」




笑いながらタツヤが相手の顔面に重い蹴りを喰らわすとにぶい音がした。




「こっからはもうかったるいな」



「オマエこういうシーンはもう興味ないんだよな」




キョウジに言われて薄く笑った。



ルールを打っ壊したりタブーを犯すことには精神の高揚を感じる。



だけどその後の金とか互いの取り分とかはどうでもいい。



好きに分けてくれと思う。




それが自分の父親の仕事に対する反発だとも理解していた。

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