紙よりも軽いもの:理央

第76話

辺りには苦しそうにうめいているヤツ、骨が折れているヤツ、ぴくりとも動かないヤツもいた。



「やっぱ俺らの超圧勝じゃん!!」



キョウジが手を叩きながら言う。



「圧勝ってオマエ参加してねえじゃん」



俺がツッコムと



「俺だって2、3人はやったぜ!」



「へ?マジで?」



すっとぼけてみたけどヘルニアとか冗談かましながらキョウジが俺の横で3人叩きのめしているのを知ってる。




「まともに話せそうなヤツいるか?」



タツヤが言うとトシが倒れている連中を見渡した。



「オイッ!いたぞ」



そっちにタツヤが歩いていく。



これから迷惑料の話をする。




ぶちのめすだけでは済まされない。

最後には金を作らせる。



徹底的に叩けば二度と俺達に逆らわない。




おかげで渋谷の街で俺らに逆らうやつはいなくなった。



渋谷の外に遠征しても無敗だ。




まあ面倒臭いからあんま遠征はしたくねえけど。

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