第72話

「俺、やりすぎてヘルニアなんだ。俺の分も頼むわ」



「なんだそれ?」



「いいじゃん。嬉しそうだし」



俺が軽く笑うとタツヤが




「割り振りも決まったから始めるぜ」


とタバコをくわえながら言った。




「そういえばエリちゃん元気かよ?」



歩きながらキョウジが聞いてきた。



「なんだよいきなり」



「この前見たらまた可愛くなってたからよぉ」




話しながら歩いていくとパーキングにいる集団が俺達に気がついた。




「おっ!気がついたみてえだな」



タツヤがニヤつきながら髪をかき上げるとトシが笑いながら



「あいつら1時間は待たせたからブチ切れてるかもな」



それを考えると4人とも笑った。





すると相手の1人がこちらに歩いてくる。



少し遅れてから残りの連中もぞろぞろと動き出した。

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