第68話
「優希とキョウジもそろったからそろそろ行くか」
タツヤが立ち上がり歩きだすと後に続く。
俺達が歩く先は人がサァーッと潮のようにひいて道ができる。
何人かのヤツらは俺達に声援のような声をかけたり挨拶したり……
そういう連中はみんなチームの一員だ。
『ZENON』
俺達のチームの名前だ。
タツヤとトシヨシ、キョウジと俺の4人は1年前にこの店で出会った。
互いに学校も家も聞かずに仲間になった。
そのうちにタツヤとキョウジは学校に行っていないことがわかった。
俺達に共通していたのは『退屈、この世をぶっ壊してやりたい、好き勝手にしたい』だった。
あらゆることがつまらなくて息苦しかった。
学校、家庭、世の中……
この世のタブーを犯すことで自分達が世の中のルールから外れた特別な存在になるような気がした。
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