第69話

ZENONのルールはたった一つ。



どんなことがあっても仲間を裏切らない。




この響きが他の連中にあっという間に受け入れられた。



家出をしているヤツ、行き場のないヤツ、いろんなのが俺達のZENONに入りたがってきた。




いつの間にかこの街で俺達の思い通りにならないことは無くなった。





もっとも本当の仲間は俺達4人だけであとの連中は手足くらいにしか思っていない。



ただ、そんなことは表に出さずに仲間として接してきた。




下の連中はみんな俺達に憧れている。




俺達のようになりたいと――



クスリやウリはしない。



だけど実際はそうはいかなくなる。




チケットやステッカーのノルマは半端ない。




みんなが俺達に気に入られようと無茶な目標を設定するからしわよせは全部下の連中に行く。

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