第67話
「なるほどね」
納得するとポケットからタバコをだして火を点けた。
一本吸い終わるうちにキョウジがベルトを閉めながら肩にシャツとジャケットをかけた半裸姿で出てきた。
「ヨオ!」
俺に向かって軽く手を振るとシャツとジャケットを着た。
胸元にはシルバーのロザリオにブラックスーツっていうホスト風ファッション。
「今日はいつからやってたんだよ?」
「昼からかな」
「マジかよ?」
「なんか初対面でいきなり盛り上がっちゃってよ」
キョウジはパーマをかけたグレイのセミロングヘアをかきあげながら笑うと指を
一本たてて『タバコをくれ』という仕草をした。
タバコを渡すと火を点けて思いきり煙を吐き出した。
キョウジはとにかくモテル。
顔もいいし、ダンサーのように引き締まった身体。
こいつも俺と同じ17歳。
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