「そっか！あんたハーフだっけ！」

「うん」

「親父、じゃなくてお父さんの方は？」

「亡くなったの」

「そっか……」

並んで歩くと優希の身長は180㎝近くあるだろうか？

スラッとしていた。

少しぎこちない会話をしながらマンションに入り、エレベーターに乗った。

「久しぶりに会話したかな……」

「？」

「誰かと気持で話たってこと！」

なんだか今までとは違う晴れやかさがあった。

「芸能人なんだろ？いろんな人と会って話すんじゃねえの？」

「仕事でね。台本読んでるみたいなもん」

「友達は？」

「あんまり逢ってないかな…… みんなと時間とか合わないしね」

「寂しくとかねえの？」

「寂しいとか思っちゃいけないから」

「ふーん……」

話しながら廊下を歩いてお互いの家の前に着いた。

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