第7話

「心配したのよ!!」



「ママ……」




ママはトモ子と顔を見合わせると私に話し始めた。




「お友達と外に行こうって言って部屋をでたあなたが階段からいきなり転げ落ちたのよ」



「えっ?」



私が階段から落ちた?



なんで?




するとトモ子も



「理央ちゃん、いきなりフラッとしたかと思ったら……」




「みんなでいくら声をかけても意識が戻らないから救急車を呼んだのよ」




ママとトモ子の言葉から自分がここにいる理由がわかった。




階段から落ちた私は――



いや、正確に言うと意識を失って倒れた私はそのまま階段から転げ落ちて……




それで病院にいるのか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る