第6話

もう6月になるんだな……



窓から入ってくる心地良い風をうけながらぼんやりと空を見上げた。




すると病室のドアが開いてママとトモ子が入ってきた。




「理央……」



「理央ちゃん!」




私の顔を見た2人は安心したように笑った。



なにがどうなって自分がこうしているかわからない私は曖昧な笑顔をつくった。




「大丈夫?痛むところはない?」



ママが聞いてくるので私も逆に質問した。




「なんか身体が痛いんだけど…… 背中とか。私どうしたの?」



「覚えていないの?」



「うん……」

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