第13話

悠斗と美咲はバンド活動を始めることに決め、早速準備を進めることにした。二人は、まずどんな曲を演奏するかを決めるために、一緒に時間を過ごすことが多くなった。公園でのんびりしたり、音楽室での練習を重ねたり、楽しい日々が続いた。


「ねえ、どんな曲がいいと思う?」美咲が聞くと、悠斗は考え込みながら「ポップな感じの曲とか、みんなが知ってる曲だと盛り上がると思う」と答えた。美咲はその意見に頷き、「私もそう思う!何か人気の曲を演奏したら、みんなが楽しめるよね」と続けた。


そんな話をしながら、二人は演奏する曲を探し始めた。YouTubeや音楽アプリでいろいろな曲を聴き、どれが良さそうか選んでいく。美咲は悠斗の好みを知りたくて、いくつかの曲を提案した。


「この曲はどうかな?」と美咲がある曲をかけると、悠斗はノリノリで「いいね!この曲はみんな知ってるし、楽しく演奏できそう!」と大きく頷いた。


そうして、二人は最終的に数曲を選び、その中から一つを決めることにした。「この曲に決めよう!」と美咲が言うと、悠斗も「これでいこう!」と笑顔で答えた。曲が決まると、急に緊張感が高まり、早く演奏したいという気持ちが膨らんでいく。


次に、美咲はバンドメンバーを集めることにした。彼女は音楽室で一緒に演奏している友達に声をかけ、参加をお願いした。「私たち、バンドをやることになったから、一緒に演奏しない?」と声をかけると、みんな興味津々で「ぜひ参加したい!」と返事をしてくれた。


こうして、バンドのメンバーが揃った。美咲は、ドラムを担当し、悠斗はギターを弾くことになった。その他にも、ボーカルやキーボードを担当する仲間たちが集まり、賑やかな雰囲気が広がった。


「これから練習を重ねて、文化祭で発表することを目指そう!」と美咲が提案すると、みんなの目が輝いた。「絶対成功させよう!」と盛り上がる中、美咲は嬉しさでいっぱいになった。


初めてのバンド練習の日が近づき、緊張感が高まる美咲。仲間たちと共に過ごす時間が、彼女にとってかけがえのないものになっていくことを感じていた。悠斗も同じ気持ちで、彼女と一緒に過ごす日々を楽しみにしていることが分かった。


そして、練習当日。美咲は音楽室に早めに到着し、ドラムセットを整えた。「今日は頑張るぞ!」と心の中で決意を固める。やがて、仲間たちが集まり、練習が始まった。


最初は緊張していたものの、音楽が流れるにつれて、みんなの表情が和らいでいく。美咲はドラムを叩くたびに、仲間たちと一つになっていく感覚を味わい、心が高鳴った。


「次はサビの部分から行こう!」と悠斗が指示すると、全員が一つの声で「はい!」と返事をする。その瞬間、美咲は「この瞬間がずっと続けばいいのに」と心から思った。


練習が進む中で、みんながリズムに乗り、楽しく演奏している姿を見て、美咲は嬉しさが溢れた。仲間たちとの絆がどんどん深まっていくのを感じ、これからのバンド活動がますます楽しみになってきた。


練習が終わり、みんなが「楽しかった!」と笑顔で声をかけてくる。美咲も「本当に楽しかった!また集まろうね!」と返すと、悠斗が彼女に微笑みかけ、「次の練習が待ち遠しいな」と言ってくれた。


帰り道、二人は手を繋ぎながら、これからのバンド活動について話し合った。「悠斗と一緒にやるって、すごく楽しいね」と美咲が言うと、悠斗は「これからもっとたくさんの思い出を作ろう!」と応じた。


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