第15話

「あ…待ち合わせしてるんで…」




言いながら店内を見渡すと奥の席で手を振っているミホちゃんを発見した。



「トモ子!」




小走りに近付くと理央ちゃんをはじめ、みんなそろっている。




私は空いている席に座ると店員にみんなと同じ飲み物をオーダーした。




「どうだった?上手く初体験できた?」



私が小さくうなずくと理央ちゃんは




「連絡先とか聞かれた?」



「うん。でも大丈夫!私、教えなかったから!」



私が答えると




「ありがとう!トモ子!」



と嬉しそうに言った。




私はその言葉を聞くと自分は間違ってなかったと思った。




「どう?初体験の感想は?」



ヒナちゃんに聞かれると私の頭の中に、ついさっきまでのホテルでの行為がよみがえった。




思わず顔が赤くなる。




「あれ?赤くなってる?」



「えっ…?」




ミホちゃんに軽く突っ込まれた。

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