第14話
ホテルを出ると緊張もとけて周りを見る余裕もできた。
一緒に出てからホテル街の入口で別れるまで、男は私のことを気に入ったのか連絡先を聞いてきた。
だけど私は教えなかった。
軽く頭を下げると足早にみんなとの待ち合わせ場所に急いだ。
しつこくキャッチに声をかけられても以前の私なら立ち止まってしまうのに不思議と足は止まらずシカトした。
私の中には身体を売ったことに対する罪悪感…
自分が罪を犯してしまったという後悔はゼロだった。
ただバレたらいけないことをしたというスリルにも似た感覚、友達と同じことをしてやっとほんとうの意味での仲間に加われたという満足感しかなかった。
早く自分が上手くやれたことを話したい!!
みんなが待つ喫茶店についた。
中に入ると店員に声をかけられた。
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