第13話
≪理央ちゃん達もみんな今頃こうしてるんだ…≫
ここで私だけ逃げだしたら彼女達と友達ではいられなくなる。
その思いがかろうじて私をここに踏みとどまらせていた。
死ぬほど恥ずかしかった。
泣きそうにもなった。
シーツを思い切り握りしめて別のことを考えた。
そして――
男の身体が硬直して全てが終わったとき、私は5万円を受け取った。
こうして私は自分の処女を5万円で売った。
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