第16話

「ヒナもミホもオヤジ入ってるよ!」


と理央ちゃんが言うとみんな笑った。




「それより大丈夫?血の方?」



「うん…思ったほど出なかったから」



「痛くなかった?」



「ちょっと…」




私と理央ちゃんのやりとりを聞いていたマキちゃんが




「私なんて最初んとき超痛くてさぁ、それでも彼氏が止めてくんないの!」



「そうだったの?」




「次の日にはソッコー別れたね。こいつ絶対、愛ないだろうって」




マキちゃんは笑いながら中学3年生のときの初体験の話しをしてくれた。"




「男なんて一度起ったら出すまで止まらないって」



「言えてるそれ!」




ヒナちゃんとミホちゃんのやりとりにみんなウケた。




「そう!特に同じ歳のガキはね」



「理央ちゃん、そうなの?」




「そうだよ。その点、オヤジは優しいから」




言われてみるとさっきの人も私にずっと気を使ってくれた。

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