第6話

理央ちゃんのマンションから待ち合わせ場所の新宿に向かった。




その間、みんなは遊びに行くかのように楽しそうに会話している。




私は不安と緊張で返事をするのがやっとだった。





新宿駅東口から私達はアルタの横にある銀行の前から待ち合わせ場所のブランドショップを眺めた。




「あれじゃん?」



ミホちゃんが1人の男の人を指差した。



見ると電話で話したとおりの服装。




ジャケットにストライプシャツを細身のパンツに合わせた清潔感ある男の人が1人で立っていた。




「トモ子。」



「なに?」




理央ちゃんに呼ばれて振り向いた。




「マンションでも話したけど絶対に番号やアドレスを教えたらダメだよ。」



「うん!わかってる。」




私は理央ちゃんに心配かけないように強くうなずいた。"

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