第4話

ヒナちゃん達3人も可愛いんだけど理央ちゃんは飛び抜けてた。




世の中には全てがそろっていて何でもできる人がいるっていうことがわかった。





私が理央ちゃんと同じクラスになったのは今年。



2年生になってからだ。




それまでは同学年にモデルやってる凄い綺麗な子がいるって聞いてた。




遠くで見かけて、雑誌も買った。




完全に別世界の人間だった。




同じクラスになってそれとなく近くで見ると自分の中で理央ちゃんに対する憧れのようなものが日に日に強くなっていく…





人は自分より圧倒的な存在に対してはただ憧れるしかない。



ヒナちゃん達3人にしてもそれを感じることがある。




理央ちゃんに対する憧れを…




私達は友達だからみんな対等なんだけど…




だけど無意識のうちに理央ちゃんに従うことで安定を求めていた。




彼女の言葉が私達にとってのモラルだった。

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