第80話

「智也の絵を見せて」


「は、はい」



先輩は僕の絵をじっと見ていた。


「これって、このあと色つけるんでしょ?」


「はい!」


「できたら見せて」


「文化祭で見れますよ」


「その前に…… みんなが見る前に見たい」


「はい!」



そんなやりとりをみんなは口を開けて見ていた。



そこへ顧問の清藤先生が来た。



清藤先生は天パでメガネ、いかにも芸術家っぽい50代の先生だ。


でもすごい腰が低い人で僕達にも口調が柔らかい。

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