第13話
「あの子……このままにしておけない。放っておいたら朝になって車が増えて、それこそぐちゃぐちゃになっちゃう」
「でもさっき…」
男子が心配そうに私を見る。
「大丈夫。一度なっちゃえば」
車が来ないことを確認してから私は猫の死骸の側に行くとしゃがんで抱きかかえようとした。
「待って」
「えっ」
「僕がもちます」
私を制すると男子は上着を脱いで猫をくるんで抱え上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます