第8話

目の前の男子が私の様子を不審に思ったのか、首を傾げたのを見て我に返った。




「それじゃあ…」




なんだか気まずくなった私はお礼もそこそこにその場を去ろうとしたけど、まだ脚に力が入らなくてよろけてしまった。




「あっ」



「まだ大丈夫じゃないでしょう」



よろけた私をささえてくれる男子の心配そうな声。




「救急車呼びましょうか?」



「大丈夫です。ほんとに……ああいう死体とか見るとこうなるんで…少し休めば治りますから」



「じゃあそこらで少し休みましょう」

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