第6話
死ぬか……私?
「危ない!!」
「きゃあッ!!」
声と共に強い力で抱きかかえられたまま歩道に転がった。
車が高らかにクラクションを鳴らしながら私がしゃがみこんでいた場所を通過する。
「大丈夫ですか…?」
「あっ…」
そうだ…
誰かに助けてもらったということをようやく理解した。
肩を抱かれたまま歩道にしゃがみこむ私を抱き起してくれた。
「怪我とかしてません?」
労わるような声。
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