第4話

「さ~帰ろ」



てきとうに遊んでからお店を出た。




街はすっかりクリスマスモードで街路樹もイルミネーションで飾られてる。



そういえばクリスマスって今日か。



全然忘れてたよ。



まあ、興味ないからいいんだけど。





繁華街の喧騒を後にして、住宅街に差し掛かる横断歩道に来た時だった。



車の姿もないので赤信号でも構わず歩き出すと、横断歩道の斜め前当たりの車道に黒いものが見えた。



うわ……


一歩一歩と進むたびに動悸が早くなる。



心臓の音が自分の体の中で響いていると感じるくらい。

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