第10話 アメリカの暴挙
ビンラディンのように暗殺される夢だ。
正義の鉄槌のようにも思える。
しかし、他国へ軍を侵入させて暗殺、戦争状態だ。
よく考えたら恐ろしいことだが、西側先進国が誰も何も言わないことの方がもっと恐ろしい。
メディアも黙殺か。情けない。
臆病者と私利私欲まみれの世界。嘘ばかりの世界。
清洲は言った、
「私はアメリカ合衆国を非難する、ロシア連邦を非難する、中国を非難する、ヨーロッパを非難する、私はどの国家権力の肩を持つこともない、ただ、正義にのみ味方する。
私は全てに叛逆する」
翌朝、清州龍國暗殺未遂事件が起こった。
清州は助かり、暗殺の実行者は逮捕された。奇跡のようだ。
清州はそんなことがあったのが嘘のように次の政策を強行した。サイバー空間の匿名性を排斥だ。
全ての個人情報を晒した上で物申せ、とした。
その上の覚悟で物申せとした。
「それがサムライだ」
従わないSNS運営会社には、大いなる不幸が起こった。
法的制裁ではない。
最高責任者や会長や社長や幹部職員とその家族が次々と不幸な突然死を遂げた。全てが事故や病であった。
「呪い」
誰もがそう口にせずにいられないほどあからさまな状況だった。ソーシャル関係で数千人が三日で死んだ。もしこれが呪詛ならなんと理不尽な呪詛だろう、古代の三族九族殺しのようなものだ。
だが、人の仕業でない以上、誰を責めることもできない。
ネット上の卑怯な正義感、誹謗中傷は絶滅して、清州の言う〝清い世〟となった。
だが、坂上は清州を斃さなければならないと想った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます