第4話 「知らなかった」法案と「犯罪被害絶対賠償」法案
清州龍國は仮借ない罰則を課した。
未成年というカテゴリーを撤廃し、容赦しなかった。
自転車運転中におけるイヤホン禁止法は中高生にも徹底し、法の改正を知らないことを許さないとした。
知ろうとしない無努力を罰する。知らなかったと言ったら、罰をさらに重くする「知らなかった」法案を成立させたのだ。
また、従前は詐欺の被害者は喪った金銭等を取り返せないことが多かった。言わば、泣き寝入りだ。
清州龍國はこれを政治の怠慢とした。
絶対弁償法を成立させ、完全返済を強制し、返せない詐欺師どもをマグロ漁船で無休で何年でも働かせて金を作らせた。
「善良な市民を騙して金を奪う詐欺師に人権はない。人権は生得権であるが、永生権ではない。人の人権を侵害する者は自らの人権を侵害される権利を持つ。
人の道に外れた者は法的に人ではない。
従って、必ず弁償させる。
即死刑か、どちらかを選べ」
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