2024年5月2日 近況ノートより(非表示部分のみ)
もう一つの記事は、2024年5月2日のもの。ほぼ私信だったということ、また、作品のことについて語るのも野暮かなあと思って、後から部分的に消してしまったものです。そんなにいろいろなことを書いていたわけではないんですけれど、何となく。「表現したいものは何か」に気づいたきっかけでもありました。こちらもここに残しておこうと思います。
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2024年5月2日 (非公開部分のみ)
タイトル:『飽和。』公開しました
知人が亡くなり、お参りに行きました。どうしてもあふれてくるものを、はじめはそんなつもりなく吐き出しのつもりで書き散らかしていたのですが、後から物語にしました。おちおち死んでいられないというか、なんというか、憤りのようなものがきっかけでした。公開前に人に読んでもらったり、自分なりに見直しもしたつもりですが、だいぶ勢い任せな部分はあるかと思います。
話せることは他にもある気がしますが、今ここではどうにも書けませんでした。いずれ気持ちが落ち着いたら、トランスジェンダーをテーマにすることについて思うことを、また近況ノートにでも書くかもしれません。基本的には、単なる日常を書いているだけですが、そこに日頃のもやもやを落とし込んでいることも多いです。独りよがりな創作で申し訳ないです。エンタメの一つとして読んでいただければそれでよいと思います。何か訴えたいことがあるときにはノンフィクションで書きます。ただその場合、多様性の理解や受容とかそういった方向とは別ベクトルの訴えになるかと思います。
なんだかものすごく唐突な、ぼやきのようになってしまいました。すみません。
たったこれだけ書くのに数日かかって、うがががが…となっています。また休み休み、ぼちぼちやりたいと思います。
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この日の近況ノートについて、公開中の部分も含めて少し言い訳をしたいと思います。自分で読み返しても違和感しかなかったので。「新しく短編を投稿して、うっかり半月が過ぎ」たなんてことはありません。本当は、近況ノートを書くことができませんでした。怖くて仕方がなかったのです。「暗くなってしまった」と軽く書いていますが、それもただの強がりだったのだと思います。フィクションですが、本当はそんな簡単な話でも、生易しい気持ちでもありませんでした。
でもこのとき、どうしても書かなければならないと思ったことがあってノートを書きました。その「書かなきゃいけない」ことが、今回ここに載せた部分であり、後から消してしまった部分でもあるんですが、やっぱりうまく表現できていなかったように感じます。「エンタメとして読んでもらえたらそれでいい」だなんて、作者自身が言ってはいけなかったと思います。何か辛いことを軽く言い換えたり、さらりと流してみたり、そうやって自分を守っているつもりだったのだと思います。それが逆に自分を傷つけていたのかもしれませんが、でも他に自分の守り方を知らなかったのです。
訴えたいことはノンフィクションで書く、と言いました。このエッセイがまさにそれかなあと思います。近況ノートに書くかも、と言っていた内容にも被ります。ですが、実際のところ、訴えたいことなんて特にないのです。強いて言えば、「訴えたいわけじゃない」ということを伝えたいだけなのだと思います。
どんなふうに生まれても、特別視される理由なんてないと思います。確かに苦労はしますが、今を生きる一人の人にすぎません。その人が見ている、ただの日常を描きたいと思っています。特別なものでも、特異なものでもなく、その人のありふれた日常を、そのままの姿で伝えられたらいいなと思うのです。
作者自身の話をするつもりはないのですが、少しだけ前向きな近況を。今の職場に入ってもうすぐ二年。知人の紹介で始めた仕事ですが、とても良い環境で働けていて、ありがたく思っています。働けるというのは本当に大きいことだなあと改めて実感しています。入ったばかりのころはクセのあるおじさんから何かといじられたりもしましたが、一年間ひたすら真面目に仕事に取り組むうちに、困ったときに気にかけてくれたり、サポートもしてもらえたりなど、環境もだいぶ落ち着いてきました。
ちゃんと寝て、ごはんを食べて、仕事もする、そして、趣味である創作を楽しむ。当たり前のことかもしれないけど、そんな当たり前のことができていなかった数年前の自分と比べると、この二、三年はずいぶんと人間らしさを取り戻せたように思います。気持ちが前向きになり、楽しむ余裕も生まれました。今はね、元気ですよ。ってことで、次は俳句についてお話ししたいと思います。
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