第23話 女友達の飴と(ムチ、という名の飴)
――それはとても綺麗だった。
いままでいろんなものを見てきたつもりだが、これに勝るものはきっとない。そう断言できるほどに、陽咲のおっぱいは魅力にあふれていた。
ぷるんっと目の前で弾んだそれ。重力に引かれてるにもかかわらず、まったく形が崩れない。綺麗な釣り鐘型を保ったままだ。
その中心でひときわ目を惹く乳首は、これまた綺麗なピンク色をしていて、まるで宝石のように輝いてみえる。
「……どーお? あたしのヘンじゃない?」
「っ、めちゃくちゃ綺麗だぞ……! さすがは陽咲っていうか」
「そっか♡ 春風が喜んでくれてるんなら、あたしも脱いだかいがあったかな♡」
真っ白な肌をりんごのように真っ赤に染めながらも、陽咲ははにかんでみせた。身じろぎするたびに、目の前で生乳が揺れている。
ほんっとなにがどうなったら俺相手にここまでノリがよくできるんだろうな。鶴の恩返しレベルの過去でもなきゃ釣り合い取れてないだろ。
とはいえ、だ。俺が陽咲と初めて会ったのは高校からのはず。
それ以前の思い出したくもない出来事、を遡ってみてもそれらしい記憶なんてのは――、
――――じゃあ、ひーちゃん、だな!
――――そんなの、■■だからに決まってんじゃんか!
……あれ? なんか、大事なことを忘れてるような……。
「――ねぇ春風、もうじゅ~ぶん見たんじゃない?」
「えっ?」
ハッとして顔をあげると、真っ赤な頬っぺたを膨らませた陽咲が、熱っぽい眼差しを向けてきている。
意味がわからないとばかりに小首をかしげれば、頬っぺたをつんつんされた。
「こーら、マッサージするって話はどうなったの。じっとおっぱい見るだけで、なにもしてこないし……」
「あ、あぁ……すまん。その、あんまりにも綺麗すぎて見惚れてたというか」
「っ♡ なら、しょーがないけどさ♡ ……そろそろ、ちゃんと揉んでほぐしてよね……♡」
豊かな胸を揺らして陽咲がおねだりしてくる。
もちろん応えないという選択肢などないので、俺はおそるおそる手を伸ばし、それを掬い上げてみた。
「うぉっ……!? なんだこのしっとり感は……手にめっちゃ吸いついてくるぞ!」
「ふふん♡ 肌のケアには力を入れてるからね♡」
「な、なるほど……そういやおっぱいにも化粧水塗るやつがいたよな? お前もそうなのか」
「まーね♡ あたしの場合は乳液までがセットだけど♡」
ほうほう、このキメの細やかな肌は陽咲の努力の賜物ってわけか。そんな貴重ものを見るだけじゃなく、こうして揉ませても貰える機会が訪れるなんてな。
彼女が友達になってくれて本当に良かったと心の底から感謝しつつ、手のひらを動かしてその柔らかな感触を楽しんでいく。
「どうだ陽咲、気持ちいいか?」
「んっ♡ それってどっちの意味で言ってるの?」
「……マッサージ以外の意味があるのか?」
「ふぅ~ん♡ 春風ったら、とぼけちゃうんだぁ♡」
陽咲が小悪魔のような笑みを浮かべながら、ぐいっと距離を詰めてくる。
その瞬間、俺の下腹部になにかが当たる感覚が。
「――っ!? ひ、陽咲っ! おまっ、また足で――」
「あれ~? マッサージしてるだけなのに、あんたのここ♡ おっきくなってるんだけど~? これってどーいうことなのかなぁ~♡」
「っ、それはその……お前だってわかってるだろ」
「あたしは女子だぞ~? 男子の変化には疎いに決まってるじゃん♡」
ニヤニヤと面白がるような瞳を寄せてくる陽咲。どうやら俺の口から言わせたいらしい。
とはいえ俺にだってプライドというものがあるので、やられっぱなしは性に合わない。
俺は反抗の意もこめて、ピンクに色づく先っぽをキュッと抓ってやった。
「あっ……♡ ふぅ~ん? そっちがその気なら――えいっ♡」
「っ!?」
「ほらほらぁ、いっちゃえ♡ 口でもここでも素直になっちゃえ♡♡」
「わ、わかったっ! マッサージを口実に興奮してました! こ、これでいいだろ!?」
息も絶え絶えになりながら正直に白状すると、「よくできました~♡」と陽咲に頭を撫でられた。
毛先を撫でつけるような優しい手つきに、昂った気が安らいでいくのがわかる。これじゃまるで子どもだな。
凪いだ海のようにすっかり落ち着きを取り戻した俺に、陽咲がささやきかけてきた。
「それじゃ、素直になれた春風くんには、ご褒美あげなきゃね?」
「え、ご褒美って……そんなの貰っていいのか?」
「あったり前じゃん♡ マッサージのお礼も兼ねてるんだからさ。ほらほらぁ、なんでも言ってよ♡」
「っ……じゃあ、おっぱい吸わせてほしい」
おっぱいの楽しみ方はなにも揉むだけじゃない。吸うことだってできる。
むしろそちらの方がポピュラーな使い方であり、人間が生まれてから生きるために身につける最初の技能といっていい。
などと哲学っぽいことを考えつつも、ぶっちゃけ陽咲のおっぱいが吸いたいだけな俺が熱いまなざしを送ってやれば、
「うん、いいよ♡ あたしのおっぱい、好きなだけ味わって」
陽咲がはにかみながら、それを目の前に差し出してくる。
ためらうことなく口に含んだ瞬間、口内にじんわりと甘みが広がっていき――。
――俺は無我夢中で、女友達のおっぱいを吸い続けるのだった。
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