第22話 そして俺は、女友達のおっぱいを
「んっ♡ んん……っ♡」
自らの欲求を満たすべく、ただひたすら女友達のおっぱいを揉む。形が変わるぐらい力をこめてみたり、下から持ち上げては揺らしてみたり。
カメレオンのように変化する魅惑の果実を、俺は余すことなく楽しんでいた。
「あー……マジでずっと揉んでられるな。肩のときはちょっとしんどかったのに、胸になると手が勝手に動くというか」
「あははっ、たんに春風がおっぱい好きだってだけでしょ? ……そーいえば持ってたエロ本でも胸のおっきなキャラが多かったっけ♡」
「エロ本はだいたい巨乳のキャラで構成されてるんだよ。べつに俺が胸派ってわけじゃない」
「ふぅ~ん? そのわりに胸にご執心って感じもするんだけどなぁ~♡ 手つきもなんかやらしーし♡」
「……マッサージですから」
ニヤニヤといじらしい笑みを向けてくる陽咲を、そっぽを向くことで振り切りつつ。
それでも手のひらは止まるようなことはせず、女友達のHカップおっぱいをひたすら揉みしだいていく。
このまま永遠に時間が流れるんだろうな、とぼんやりした脳内で考えてたら、ふいにその均衡を打ち破るような声が耳朶を叩いた。
「ねぇ、そろそろいいんじゃない?」
「っ、そう、だよな……っ」
「あれ? なんか落ち込んでない?」
じっと見つめてくる陽咲の瞳を避けるように、再びそっぽを向いてごまかす。名残惜しいとばかりについ、手のひらに力が入る。
当然だが、始まりがあれば終わりがあるわけで。永遠に続く、なんてのは俺の勝手な願いでしかなくて。
自分の卑しさに呆れ混じりのため息をついてると、陽咲に頬っぺたをつつかれた。
「ん、あぁ……すぐ離すから」
「え? 離す、じゃなくて、外す、でしょ?」
「外す? なんの話だよ」
「なんのって、ボタンの話だけど」
「ボタン――って、まさか!」
陽咲の言葉に頭をガツンと殴られたような衝撃が走った。だって、この状況でそれが意味するのはひとつしかなくて。
おそるおそる視線を寄せる俺に、彼女はさもなんでもないことのように言ってのけるのだ。
「そろそろ――直接、揉んだら?」
「い、いいのか!?」
「もちろんいいに決まってるじゃん♡ てかブラウスがしわになっちゃうからさっさと脱がせてよ~、って思ってた♡」
「そ、そっか」
頬っぺたをつんつんしてくる陽咲に、きっとキモいニヤケ面を披露してることだろう。
だが自然と表情筋が緩んでしまって、どうしようもないのだ。
始まりがあれば終わりがある。けれど、そもそも始まってすらいなかったとはな。
この女友達の懐の深さを改めて実感させられたところだってのに、彼女にとってそれはまだ底じゃなかったらしく。
俺の心をさらに揺さぶるべく、とんでもないことを提案してきたのだ。
「春風に、また選ばせたげる♡ ……あたしが自分でブラウスを脱ぐのと、あんたがあたしのブラウスを脱がせるの、どっちがいーい?」
「俺が脱がせたい。だから、脱がさせてくれ」
「ふぅ~ん? 今回は即決なんだぁ♡」
前者も大変魅力的ではあるのだが、やはり何事も自分の手で成すのが一番だとパンツの際に知ってしまったからな。
にしてもまさか脳汁ドバドバイベントが一日に二度も訪れるとは。俺はつくづく女友達に恵まれてると実感させられてしまう。
ま、きっと陽咲が特別ノリがいいだけなんだが。
内心でそんなことを考えつつ、ひとまずは位置を移動することに。
陽咲の横へと移動すると、彼女もこちらを向くような形で身体をスライドさせてきた。
必然的にお互いが向かい合うような格好。これならばボタンを外すのに支障はない。
俺の前でわざとらしく胸を揺らしながら、陽咲が楽しげな声音をあげた。
「じゃあそろそろ、メインディッシュといきますか~!」
「いやそれ俺のセリフなんだが。勝手に心の内を代弁するのやめろよ」
「あははっ、解像度けっこー高かったんじゃない?」
「高いどころかど真ん中ストレートだっつーの。お前ほんとはエスパーだったり?」
「そうかも♡ 春風限定だけど♡」
ニコニコと屈託のない笑みを向けられ、背筋がぞわっとする。
怖い、マジで全部筒抜けな感じがするんだが。口座番号とか、スマホのパスワードとかもバレてそうだ。
正直なとこ陽咲にならバレてもいいやとか考えちゃってるけど。対価はもう充分すぎるほど貰ってるしな。
自嘲気味な笑みをこぼしつつも、やることは忘れない。
俺は手を伸ばし、陽咲のブラウス――そのボタンをひとつひとつ外していく。
隙間からあらわになっていく彼女の白い肌。キメの細やかなそれに目を奪われながらも、どうにかボタンをすべて外し終えた。
「……っ」
目の前にはブラウスがはだけ、深い谷間を刻んだおっぱいがさらけ出されている。
形が崩れていないのは未だブラに包まれてるからだろう。パンツと同じ純白のブラジャーがそこにはあって。
まじまじ見てしまう。食い入るように視線を寄せてしまう。
なんせこの奥に、陽咲のさらなる女の部分が隠されてるのだ。見ないという選択肢など最初からない。
興奮の度合いを示すかのように、息子はもう発情期を迎えてしまっていて。
「ブラはあたしが外すから」
「っ、あぁ……」
陽咲の言葉にどうにか返事を返すと、彼女が後ろ手に手を回していく。
その瞬間パチン、となにかが外れるような音が。目の前で、純白の布地が落ちていくのが見えて――。
「――っ」
俺の目と鼻の先で、陽咲の生おっぱいが顔を覗かせたのだった。
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