第14話 女友達のパンツをまじまじ見る
男ってのは欲が深い生き物であり、好奇心が旺盛な生き物でもある。
一を知れば二が知りたくなり、二を知れば三が知りたくなるもの。
それを勉強方面に生かせれば幸いなんだが、いまの俺はそれが悪い方面に向いてしまっていて。
欲望のリミッターが外れてでもいるかのように、目の前に現れた純白のパンツをまじまじ見てしまってるのである。
「……どーお? あたしのパンツ」
「…………」
「こーら、無視すんな♡」
「――うおっ!?」
急に顔へと手を添えられ、ぐいっと上を向かされた。視点が切り替わり、陽咲の豊かな胸元が飛びこんでくる。
ブレザーを押しあげてしまうほどの圧倒的なボリューム。それが目の前でゆさゆさっと揺れている。マジでなんカップあるんだろうな……。
「あっ、もう……今度は胸見てるし。ほら、ちゃんとあたしの顔見てよ」
「ん、あぁ……で、どうかしたのか?」
「感想、聞かせてよ。タダでパンツ見せてるんだからさ、なんか言ってもらわないと、今後の参考にできないじゃん」
「参考って、また見せる気でいるのか……!?」
「べつに春風ならいつでも見ていいよ♡ スカートをめくる度胸があればだけど~♡」
スカートのすそをはためかせながら、いじらしい笑みで陽咲が煽ってくる。思春期男子にその挑発は効くのでやめてほしいんだが。
おかげさまでバッチリ神経を逆なでされた俺は、翻るスカートを手で押さえつけ、彼女のおなかにくっつくぐらいまでめくりあげてやった。
「あっ……♡」
「参考にするんだろ? ならもっとじっくり見せてくれよ。さっきからスカートが陰になってて見づらかったんだよな」
「ならスカートも脱がせればよくない?」
「えっ、いいのか!?」
「見てもいいって言ったのあたしだし、これくらいはサービスしたげる♡」
言うと同時にスカートのホックに手を伸ばし、慣れた手つきで取り外していく。すると重力に従うようにしてスカートが床に落ちた。
窓から差しこむオレンジ色の光に照らされる、陽咲のパンツ。ふちを彩る細かなレースの具合やら、布地のくいこみ具合やらがますますあらわになって。
その下に隠されているヒミツの花園が、目を凝らせば透けてみえるようで……。
――これは、ヤバいな。あまりにもエロすぎて、下腹部が痛い。もうがっつり反応してしまってるんだが。
「んっ……♡ 春風ったら鼻息荒すぎ♡ すっごいかかってるのわかる……♡♡」
それでも俺は止まれなかった。
布地に穴が開いてしまうんじゃないかってほどに、隅々まで眺める。美人な女友達のパンツを、網膜へと焼きつけていく。
シロのパンツも何度か見た記憶はあるが、どれもチラッとぐらいだし。
そもそもあの時は子どもだったり、そんな気分に浸れるような状態でもなかったりしたものだ。
だがいまの俺は花にがっつく系思春期男子であり、欲望のままに行動を起こしてしまってる。
ノリがいい女友達に、まるで手を引かれてるかのように、パンツを堪能させてもらってるのだ。
これは夢なんじゃないかと思って頬を引っ張ってみると、痛い。どうやら現実らしかった。
「……ほんとに、夢みたいだよね……」
ふいに頭上から陽咲の声が届いた。普段よりも柔らかな声色が気になって、顔をあげる。
だが、せり出した胸元がデカすぎて表情がうかがえない。まさかおっぱいにこんな欠点があるとはな。
「ねぇ、そろそろ満足できた?」
「あぁっ、すげーよかったぞ……!」
「そっかそっか♡ 春風はこーいうのが好きなんだぁ♡」
ずっと立ちっぱなしで疲れたのか、陽咲がベッドに腰を落としながら、ニヤニヤと笑っている。さすがに恥ずかしかったのだろう、頬っぺたが赤くなっていた。
俺の顔もきっと真っ赤だろう。なにせ女友達のパンツを見てしまったんだからな。
おかげで下腹部がいまも大変なことになってるんだが。ま、隙をみてトイレに行くしかないか。
密かに決意を固めつつ、陽咲が着替えに手を伸ばすのを待つことにする。
が、いつまで経っても着替えない。パンツ丸出しのままだ。
「……なぁ、そろそろスカート穿いたらどうだ? 風邪ひくぞ」
「そうしたいのはやまやまなんだけどさ、足が棒になってるみたいで動けないの……。ねねっ、代わりに春風が穿かせてよ♡」
「べつに、いいけどさ」
こっちはパンツを見せてもらったわけだし、そのぐらいは対価を払わなきゃ罰が当たりそうだしな。
俺は床に脱ぎ捨ててあったスカートを手に取り、彼女のすらっとした脚に通していく。どっちが前か後ろかわからんけど、まぁ適当でいいだろ。
腰の辺りで無事にセットできたところで――ふと、下腹部に電流のような衝撃が走った。
「あ♡ あんたの、おっきくなってる~♡」
「ひ、陽咲っ!? お、おまっ――!! 足で刺激っ、やめ――」
「――やめてもいいの?」
ピタッと動きを止め、陽咲が目を合わせてくる。ベッドから降りた彼女が俺のそばににじり寄ってきて、熱を持ったそこに手のひらを伸ばし。
耳元に顔を寄せながら、甘ったるい声で問いかけてくるのだ。
「(……手で、したげよっか? これ、辛いんでしょ……?)」
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