第3話

駐輪場で待ってると三人がやって来た。

「めっちゃ楽しかったわー。三人はチャリ?」

剛が私に近づきながら言う。

「うん。剛君も自転車っぽいね?」

鍵を持ってる姿を見て返答した。

「そう。どっち方面送るよ?」

「いやいや。そこまでせんでいーよ。大丈夫。今日は有難う」

どこまでも紳士な対応に、私はさらに好感を待った。

「そっかぁー残念。また会いたいから携帯番号かメアド教えて?」

「じゃぁ、番号で…」

この後、未来や里奈のも聞くのかなと思いながら私は教えた。

「じゃー気をつけて帰ってな!この2人はバスやから」

未来と里奈にしつこく携帯番号を聞いていた2人を強く剛が引っ張り連れて行く。

何処までも明るく爽やかな人で、二人には番号を聞かないんだと思う。


「やっぱり、脈ありなんじゃ無い」

里奈がニヤついた顔で言う。

「ゆうちゃんばっかり見てたしなー」

未来は聖母の微笑みで私を見つめる。

帰り道そんな話をしてると携帯が鳴った。


〝今日は本当楽しかった。特にゆうちゃんのノリの良さ最高ー。また遊ぼうな。今日は有難う〃


剛からのメッセージだった。

「メッセージくるの早くない」

里奈が携帯を覗いてた。

「もう!帰るよー」

これは良い出会いなのかな?と新しい恋の風に私はワクワクが止まらなかった。

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元樹 @yyunsuke

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