第8話 激突 魔女vsブレム
エンだかマルだか
どっちなんだか
エンブレムは¨環¨を意味す。
つまり、光の環と言う意味で。
ラングの額の紋章の事だ。
ブレムは何者なんだろう
ガイアに愛されし者?
とある、地平線に朝陽が昇る時
その時ラングはどうなるの
その代価
新しいガイアの大地が再誕する
目が覚めたら天井が視界に映った。
「ラング」
「―――………?。」
「ここ何処だ?夢?」
「魔女の城へようこそ。ラング。」
「?」
「いのちの火は懸命で確かね。」
いのちの火
その物語……伝説のマルスか?
だとすれば…
「その星に彼は居ない。何故ならそのマルスは火星の守護神。俺は、ただの落ちぶれ…ガイアに愛されし者…
そして、ルイマには秘密にしていた真実だが、地平線の太陽も昇ると、俺も昇る」
………と、幼いころに聞いた、幼馴染みの魔女の物語。
魔女は、ブレムが言い切ると、ブラッディに微笑し、ベッドの深みが沈み軋んだ。
ラングは目をパチクリした。
ああ、そうか、魔女。
あの時の女の子な。
ウィザードにからかわれてるところを助けたげた、あの小さかった女の子。
そうだった。
思い出したよ。
遠い、遠い、過去の思い出話だったな。
忘れてた。
もう一人の幼馴染み。
それで?
なぜ俺はここにいる?
「ラブレターをありがとう」
「ああ。あの脅迫文?照れるぜ…」
「ある意味、頗る熱い恋文よね。」
「久しいからなぁ…魔女」
「そっちこそ…ブレム」
互いに睨み合う。
「お返事は?」
背後に隠したダガーを握る。
「ええ、もちろん私の寝首を狩りたくて数年悔しんだこととか、よく伝わったわ」
背後に隠したロッドを握る。
良く解ったこれでようやく
決着がつく
あなたは魔女 あなたは人間
甦誕を静止する…!
「「愛してるってーの !」」
バキッと、剣とロッドぶつかり合う。
金属が擦り合い、閃光が飛び散る。
互いの神力を押し付け合う…!
「そういえば、ルイマとヴァースはどこへ隠れた?」
「私はあなた以外いらなくてよ」
「それで…俺と…付き合ってくれるのかよ…?」
ワルカがラブレターに込めた愛文とは…
「【いっしょに昇りましょう】なんて…私をよっぽど道擦れにしたいのね、それはイヤよ」
「ああ。俺がいっしょに昇ってあげる。魔女さんよぉ…!」
悪い魔女になるなって、あの時約束したのに
おまえはこんなに堕ちちまって
もう誰もおまえを引っ張り出す事はできやしない
それ程に、堕ちちまった…。
泣いた
だがな、魔女。そうなっちまったからには過去は変えられないんだよ。
表面上変えられても、結果はいっしょ。
残酷なんだよ。
「悲しいけどな、おまえは俺が責任持って倒す。魔女!! いくぜ!!」
「いいわ、喰べてあげる。」
その腹拵えまえに
「そこの可愛い子ちゃんたちもね」
「うわっ、バレた」
「ブレム、はやく!!」
ルイマはBOMBを取り出した…!!
「俺が漫画で読んでる、主人公の友達エグゼロスの、インスパイアかよぉ!!」
「その甦誕ドSみたいに、城を崩壊致す、なんてやってあげるわよ! 魔女も、これで私達人間の気持ちが解ったでしょうに!」
魔女の城は破壊された
「ブレム…! ルイマ…! こっち…!」
ヴァースは二人の手を繋いで空を滑走した。
今こうして魔女の城を倒せたのは…
目が覚めた時、天井が視界に入った。
そりゃあ侵入目的に、 この、湖で拾った金の珠でだ。
これを魔女の城に光を翳すと全ての鍵を無効化しロックオンできる。
城内で二人と一人に別れて単独した。が、ラングは兵の傷を負うと気がついた時は魔女のベッドの中だった。
魔女は独り、独空に立ち、三人を見降ろし、唇を噛み締めた。
そして
「己等みていなさい…」
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