第5話






点を撒き散らすスパッタリング

線と線を 繋いで

5つの尖りが できたら五等星

そして

その☆の中央に無いはずの伝説都市

『エンブレム』が、誕生する――…


ブレム


……あなたは、それを、持っている……




そうよ



ヨ コ シ テ シ マ イ ナ サ イ


ブレム目の前には漆黒の魔女が上体をのしかかりそのチェリーな唇を奪おうと顔を近付けた――――――――――――………………。




「ううううぎゃあああああぁぁぁぁぁあああああ………あ……あ……!!!!!」


バンッと宿屋の個別の扉を叩き、開けた。

「ブレム…っどうしました…っ!?」


なんということだろうか。見るものを惹き付けるそのけしからん状況。

それは喰うか喰われれかの一歩手前でした。


「…っヴァースさん…!?」

「…?ふぇ。」


眠たそうにこちらを見てくるヴァース。その表情は虚ろげな目に光は無く、トロンとやっぱり眠たそうだ。

一方、我等が主人公のブレムはと言うと…


「…っあ、ああ、あ」

ガクガク、ブルブル、状態に上体を重ね合わせ身体を密着させるヴァースとラングの姿が。幼馴染みルイマは気絶しそうにフラりと、背扉に後退りした。

が、しかしそこで、引いたら負けだ。

¨勝ちにいく¨

ラングとのやりとりはいつもこれよ。

¨負¨じゃなくて、最後は、¨勝¨…!


ある意味、どっこいどっこいじゃ、ヴァースさんに先を持って寝盗られそうで恐ろしいわ…!


この、謎の美少女御姉様¨ヴァース¨とやらは…。



「ぬぁにしてるんですかヴァース!!!…じゃなくて…ごほん、ヴァースさん…!!!」


グワシッと、ラングの首周りを絡め取り引っ張る。痛い。痛い。首が痛いわ。

「お、おちつけ、ぐえぇ、ルイマ 。」

しかしピッタリとくっついて離さないヴァースは胸元で燻る様にブレムを覗き見る。

「ヴァース、おま、おまえはちょっと、遠慮と言うか、俺達に謙虚に振る舞ってくれよ !」



2人は、空腹のヴァースを背負ってレストランへ駆け込んだのだ。

食事は済ませたがいいが

それがしかし…ドンガラガッシャーンな事にだ。


―THE END―

TO BE CONTINUE⇒

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