第4話 ヴァース
二人の目の前に現れた少女。
その名も¨ヴァース¨と。
「ヴァース」
「大地に愛されし者…?」
驚きを隠せない二人。なぜならば祠の札を解くと謎の美女が現れたのですから。
彼女は二人にどう出るのでしょうか。
「―…………俺はブレムだ」
「わ、私は…ルイマ」
「………。」
ヴァースの虚ろな目。
まどろんでいて大丈夫でしょうか。
「キミみたいな子が祠で何してるんだ?
ここは聖地だ。魔物は居ないが荒らす用なことをしたら、バチが当たるぜ?(そんな俺達だが)」
心臓が高鳴る、少年の様な想い。
この子どう出るのか……?
ラングは固唾を飲んだ。
「………空いた。」
「………え?」
「お腹が空いた……。」
「え?ちょ…おい?」
ガクン、と…脚足から力が無くなったのか、そのまま前へ倒れそうになったところを抱き抱え様子を伺う。大丈夫。生きている――――……。ヴァース。この子はいったい何者か。
ヴァースを木陰へと運びました。
「ヴァース。って言ってたなこの子…。」
ブレムは彼女を前に、屈み足を開き頬杖をつく。
眉間に皺を寄せ…ただただ唸る…『なんなんだよこの子わよぉ 』と……。
「ねぇブレム。この女の子をちゃんと身籠ってあげましょ?ねっ?」
まぁ、幼馴染みルイマが言うなれば…
しかしながら…
『何故オレ達がこんな目に…。』
主がキョンシーだとか言ってお札剥がすからだ。
溜め息。しゃーねーぜ …! と、抱擁へメラメラやる気が出てきたのか今暫くこの子の様子を見てあげようと、ヴァースの額をつついてほほえみました。
「しゃーねーな、この子…!」
それに、可愛い女の子だしなっ…! えへへっ
「ブレム今何か。」
「うお!? べ、っべつに、可愛いなぁとか、マジ思ってないし」
まぁ、戯れ言っとらんで。ヴァースを抱え聖なる森から抜け出し聖都市マイブームに入る二人。
食事がしたいと告いだ彼女の為近くのレストランに足を運びました。
窓を見た。
窓ガラスに映る自分を透明と伝うなかれば、今の自分の心は曇りかかっている。
『例の手紙相手』に対し、不透明さに不安は隠せない。
麗に写し神を目前にして。
窓から射す光が、
ブレムの額『〇』の刻印が浮き出す。
その額の刻印を目前に見つめる幼馴染みルイマ。
唯々、憂い想いに目を泳がせた。
卓上のグラスに灌がれた氷はカランと音を響かせ、溶ける。
Grand of the birthday
ヴァースが告げた言葉の意味は良く伝わったよ。
『ガイアの誕生』
やはり、この言い伝えは本当なのか。
しかし決して、あってはならない事―――。
ガイアの再誕。
無理矢理壊し作り替える
なんて………。
それを止めるのが俺だなんて。
俺は何者か?
前文通り……
ガイアに愛されし者だ。
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