第3話 可愛いの言葉
「なに?船じゃ行けない?」
「しょうがないわ。つぎ、当たりましょ、ラング」
いやいや待て。この大地は海に囲まれた国。
船じゃないか?フツーに?
船じゃなかったら、どうしろと?
「歩きましょっ…! うふふ」
「なに!?この距離感でか?」
ルイマはブレムをなだめた。
「だいじょうぶ。地宙船があるわ」
地宙船
「地を掘って進む船か」
「貸し出しOKか解らないけどね ! 」
「おぃ!!」
しゃあねぇ。
探すか、地宙船。
二人はサクサク歩きました。
二人の後ろ姿を見守る旅人がいた…。
『……行きは良い良い帰りはなんとやらかな……
平和の証エンブレムの青年よ。
また、逢える時を、願うぞよ…………。』
―聖なる森―
「聖なる森かぁ、なんかデジャブだぜ。」
「確かに、何処かの世界観みたいね。」
地宙船を探しまくった。
見つからない。
つか、あるわけねーって。(涙)
そもそもなんだ地宙船て。
ルイマ…本当だよな?
地中船て。
「ルイマ……。」
「ビクッ………っな、なに?」
?
「……どうしたよ。なに、隠してるんだ?」
「み、見ちゃだめ… ! 」
「――――……わおっ」
「あ、あの……、さっきの旅人さんにいただいた髪飾りのコサージュなの。
……、な、なによ、私には、似合わないでしょ ?」
「…………。」
「…ブレム?」
「? いや、普通に可愛いじゃん」
「ッ………!!?」
「可愛いよ」
「そ、そんなこと……言われたら……」
小首を傾げつつ
物口は爽やかに
ハッキシと伝えるブレム。
ルイマは頬は赤く染められた。
無理もないだろう。
「なんだよ?」
「わ、わたしは…べ、べつに……っブレムを…」
「オレ?」
「―――――――…ブレム…」
風がサァッと吹いた。
時が止まったような気がした。
「ブレム…あの、ね…」
「…? うん。」
幼馴染みの両手をギュッと掴み脚を屈んで視線を合わせまっすぐに、見る。
濁りが無い純真な瞳――…
「ブレム。」
「――…うん。」
ダメ。ラングのそうゆう所が好き過ぎて、私今惨めだわ。
恥ずかしいっ…!
ルイマが勇気を出そうとした。
その時
「「「ガイアに愛されし者よ」」」
「お、なんか来たぜ。」
「え、ええ――!?(涙)」
祠だ。
石と石の積み重ねの実績の念か、
積み重なった石の祠がありました。
オレとルイマはその祠を軽快に見てしまったのか、だだを捏ねる様な想いで、オレは見てみたくなった。
「見ろよルイマ。このキョンシーなお札の事、あはは」
「あ、あわわわっ… ! いけないブレム ! 流石に罰が…」
¨ドシャ¨
早速当たった。
「大丈夫ブレム?」
「ある意味心撃たれたぜ…!」
「「「ブレム」」」
?
「さっきの声だ」
「「「大地に愛されし者よ」」」
何度でも
何度でも
このガイアに歴史の足跡を置いていってください。
思いでは、いつかの日か、思い出す宝物になるでしょう
私はガイア
『Grand of the birthday』
グランド オブ ザ バースデー
民の希望とはブレム貴方です
額にエンブレムの紋章を持つ者よ
「グランド……オブ……ザ……バースデー……」
目映い光に包まれて
その発芽は
目の前に現れた
「女性……おんなの、こ?」
ブレム達の目の前に現れた女性
何十の蔦に絡まれた
身を守るように包まれて
綴じた目を、ゆっくりと、開いた
「…キミは?」
「私の名前はヴァース。ガイアに遣わされ今あなた(ブレム)のまえに君臨する」
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