第3話

▶あらすじ


両親を交通事故で失った高校生の朝比奈あさひな 朔夜さくやは、社会人の兄・陽太ようたいと互いを支え合って生活していた。

しかし、陽太が交通事故に合ったことで彼らの生活は一転。

入院し気落ちしていた陽太が、行方不明になる。


陽太は夢で出会った夢を喰らう魔物「獏夜びゃくや」ハツゾメに、辛い夢を消す対価にその夢を喰わせる約束をしていた。

しかし、ハツゾメは彼の夢を喰らい尽くす。

朔夜との思い出の夢に執着した陽太は、記憶を失って夢に餓えた魔物「獏夜」へと変貌した。


朔夜は自身の夢で、陽太の変わり果てた姿と再会する。

朔夜の夢に惹きつけられて喰らうために襲い掛かった陽太は、すんでのところで「旭夜きょくや」と名乗る同い年の黒衣の青年・黒鉄と白瀧の二人に助けられた。

闘いによって陽太を退けた「旭夜」たちは、自らを「獏夜」に対抗する者と名乗る。

彼らは朔夜に、陽太は元に戻れない可能性が高いことを告げた。

以前と同じ姿で吹っ切れたように明るく嗤っては夢を喰い人を殺す陽太の様子に、かつては兄を支えると誓った朔夜の決意が揺らぎ、葛藤する。

黒鉄は朔夜を「旭夜」に勧誘しようとしたが、陽太を傷付けようとすると止めに入る朔夜の行動に危機感を抱いた白瀧は彼を敵視し、「旭夜」たちは気まずい雰囲気になる。


そんな折、朔夜は陽太が他人の夢を喰い殺そうとする姿を目にし、人で無くなったとしても兄に人殺しをさせたくないと強く感じる。

朔夜は苦悩の末に、陽太を止めるために戦いながらも元に戻す方法を模索するという、苦難の道を歩む決意をした。


こうして、「旭夜」の力に目覚めた朔夜は、仲間たちと共に「獏夜」に立ち向かう。

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