第10話 出会い

 G・Aゲーム内。初めてこのサーバーでプレイをする楓。ここではカタナカナでカエデにしている。シンガーのメンバーとは別行動しているが、ソロで練習していた

のもあり何をすればいいかはわかっていた。その中で他のライバー達と出会ったり

する中でとある所で彼女と出会った。人気Vtuberの獅堂凍子(しどうとうこ)だ。


 登録者200万人でゲームがうまくスタイルも良いので男性からの人気が

すごかった。そんな彼女と今共同していた。偶然同じ場所で同じ事をしていて

その時に敵が来てそれと戦っていた。彼女の事は知っていたのでカエデはその

うまさに驚いた。そのまま二人で逃げ切って落ち着いた所で話をした。


「とりあえず初めましてだね。獅堂凍子、ここではししとうこにしてるわ」

「初めまして時任楓です。ここではカエデにしてます」

「あなたが噂のカエデさんだったんだ。会えてよかったよ。会ってみたかったから」

「あの噂って」

「ああ。歌がすごいって事よ。配信みたけど本当にすごかったわ」

「あ、ありがとうございます」

「それでこれからどうするの?」

「一応悪の道に行こうかと。その方が面白そうだったから」

「以外だね。でもちょうどよかった。それなら一緒に組まない?せっかく出会った

からさ。仲良くやろうよ」

「いいんですか?よ、よろしくお願いします」

「こちらこそ。お願いね。それでこのゲームはどれぐらい知ってる?」


 それからこの日は凍子一緒に行動をした。互いの企業の事やライバーの事など

色々話してカエデは楽しかった。ちなみにこのイベントは13日間開催され

毎日入ったり休みながらやったりする者もいる。カエデも毎日ではないがなるべく

入るようにしている。倒れた事もあって無理をしないようにしていた。


 一日目が終わり別れる時によろしくと言われてカエデはうれしかった。ゲームを

終えて部屋でゆっくりしてからお風呂に入った。湯舟の中で今日の事を思い返したり

これからの事を考えていた。翌日、楓は会社に行き大輔と一緒に練習をしてそらから

とある仕事をした。


「お疲れ楓」

「お疲れ様です大輔さん」

「これからログインするのか?」

「そうですね。昨日楽しかったんでできれば入りたいなって」

「無理するなよ。お前に倒れられたら俺らデビューが伸びるからな」

「わかってます。ちゃんと体調管理はしますよ。もう迷惑はかけたくないし、それで

信頼を失いうのはいやですから」

「そうか。じゃぁあとでな」

「はい」


 仕事を終えて家に戻りそこからゲームにログインする。楓は基本20時から初めて

25時ぐらいに終わるようにしている。ししとうこと合流してこれからの事を

話し合った。これからの目標を決めて行動に移した。このゲームに参加しているのは

日本だけでなく海外勢も多く参加している。楓のいるNWOにも海外勢がいて、この

ゲームで初めて会う事が多い。


 楓は同じNWOの海外勢、英語圏内、ENと呼ばれる人と出会った。先輩にあたる

彼女はEN一期生グループ『イーリス』のメンバー、オリビアと出会った。彼女は

日本語もできてさらに今Vtuberでトップクラスの歌唱力を持つとも言われていて世界中で人気のメンバーだ。登録者ももうすぐ400万人行くほどだ。


「初めましてオリビアです」

「は、初めまして。楓です。ここではカエデにしてます」

「私はこのままですよ。あなたも同じ仕事なんですね」

「「はい。一緒です。オリビア先輩は一人ですか?」

「今はね。あとでメンバーの子と合流するわ」

「そうなんですね。せっかくだし一緒にできればと思ったんですけど」

「いいわよ。組織はでっかくしたいからね。ゲームでもここは私達のホーム

でもあるから」

「そういえばそうですよね。私他の人とも組んでるんですけど一緒でもいいですか?」

「OK!誰ですか?」

「獅堂凍子さんです。ここではししとうこになってますけど」

「おお!彼女なら頼もしいです。ぜひ一緒にお願いしたいです」

「やっぱりすごい人なんですね」

「もちろん。じゃぁこのまま一緒に行きましょう」

「はい。お願いしますオリビア先輩」


 そうしてカエデはオリビアと出会い凍子と合流して一緒に行動をする事に

なった。どうやら二人は一緒にコラボをした事もあるようで仲も良かった。

それもあってゲーム内の仕事はスムーズに行えてた。たまにカエデがポンを

したりするが、二人は優しく接してくれた。


 ゲームから戻り楓は二人の配信を見たり歌を聞いたりした。オリビアの歌は

特にすごく動画のMVは1億回再生をするほどだ。凍子はゲームの腕がプロ級で

いくつもの切り抜きでその凄腕が披露されていた。

イベントが進んで行く中で楓はもう一つの方がもうすぐスタートできるまでに

なっていた。


 それが大輔とのユニットの事だった。

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