第5話 大輔とユニット結成!?
緊張がとれない楓だったがすぐ後に大輔がやってきて二人になったら少し安心が
できた。対面で座り社長が話し出す。昨日の配信が評判がよくとくに楓の歌が
よかったと会社にも返信があり、早くアルバムを出してほしいとの声が多かったと
言われる。楓も素直にうれしくなり渡されたタブレットでその返事を見ていく。
「それで社長。俺らを呼んだのってこれだけなんですか?」
「もちろん。本題はこれからだよ。単刀直入に君達二人にユニットを組んで
ほしい。昨日の反響もあるがあやね君が入った時から考えていてね。でも
すでにメジャーデビューしている大輔とだとどう影響があるかわからなかった」
「なるほど。それで昨日の成功で行けると判断しんたんですね」
「ああ。二人の音楽は特にこのネットの環境に適している。現実ではほぼCDは
消えつつある。今は配信で回数を稼ぎ素人、個人でも億の再生回数を出す事も
容易ではない。なのでそれを狙っていけると私は確信してる。だから二人には
是が非でもお願いしたい。もちろん強制的ではないがな」
そう話をして先に社長とスタッフが部屋を出た。残った楓と大輔は少し沈黙を
した後、大輔が話し出し、自分はしてもいいと言う。楓も悪くはないと思った。
一人でもよかったが誰かと組んで歌う事は今までなかったからだ。
「じゃぁ前向きな返事でいいって事だな」
「はい。私でよかったらお願いします」
「ああ。じゃぁあやね様に曲を作っておくよ。その為にあやねの歌枠を見ないとな」
「そ、そういわれるとなんか恥ずかしいな」
二人も分かれて楓は家に戻った。戻ってすぐに大輔の配信を見る。彼の音楽を
覚えてこれからどうしようかを考えた。まだVとして新人でグループにも入って
はいる自分がもしかしたらオリジナルの歌を出せる。そう考えるとよりやる気が
出てきてこの事を同じメンバーには言ってもいいのか大輔にメールで確認したり
色々聞いていた。
そんな感じで日々過ごしている楓。現実でも今はまだバレていないがまだ
仲良くなった友達とかがいない。一人で何をしているかというと下校して
すぐに家に帰るが、たまにどこかのお店にいったりする。この日は駅近くの
楽器店に向かった。大輔と組むにあたり楽器もやっておこうと思い大輔に
相談したら、ギターをやってほしいと言われた。大輔は主にシンセをしてる
ので楓がギターをするのが合うと言われたからだ。
アイドル時代でも楽器は触ってないのでどれがいいか店の中で探している。リアル
では今はあまり自分から話にいかないので店員にも声をかけれない。
でも向こうから話しかけられたらなんとか話せる。しばらく見ていると店員が
よってきて声をかけてきた。
「何かお探しですか?」
「は、はい。ギターが欲しいんですけど。初めてで何がいいのかわ、わからなくて」
と帽子を深くかぶりなおすしぐさをしてしまい、おかしな奴だと思われたかも
しれないがその店員は普通に話してくれた。色々と教わったり触って弾かせてもらったりもした。それで改めてわかった。演奏してる人達がすごいという事を。
とりあえず初心者用のギターを一つ買い、家に戻った。
ギターを取り出しさっそく弾いてみる。やはり指が痛くなり動画を見て勉強を
し始めた。音楽の事なら集中してできるので母親に呼び出されるまで練習を
していた。それから楓はギターの練習を毎日した。たまに大輔と一緒に練習をして
教えてもらっている。普通の店のスタジオではバレるかもしれないので会社の
中にあるスタジオで練習をしていた。
そんな中でも配信はしていてゲームの方も頑張っている。今しているのは
銃撃戦をする奴でかいから誘われてやっている。このゲームは配信者向けに
サーバーがありよくイベントがあるので新人のライバーはやったほうが良いと
言われた。なのでなれない操作もかいに教わりながらプレイする。かいから
練習しといてと言われ、今は音楽もゲームも練習していた。
楽器の練習をしていると自然と歌の方にも影響がある。もちろん楽譜を見て
歌っていたがより音がわかるようになり歌っていただけの時より楽しくなっていた。
その証拠に楓は収録の時もギターを持っていくようになりスターシンガーで
集まった時も楽屋でギターを弾いていた。
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