第3話 スターシンガー グループでの歌初披露
いつもの楽屋にはいつものメンバーがいた。それは同じスターシンガーの
メンバー達だ。リーダーポジションのほしのみやせいか。メンバーで一番
年上、二つ上だけだが、しばさきしず。唯一の男子、あおやまかい。あやね
達は仲が良くプライベートでも一緒にいたりする。
そのメンバーが集まったのは今日がグループだけで行う収録があるからだ。
収録までにはまだ時間があるのであやね達はゲームをして時間を潰す。
それはバーチャル内で遊ぶゲームで今ではゲーセンにもあるバーチャルに
ログインできる装置。そこからゲームに入りフルダイブ感覚でプレイできる。
そのゲームを数時間してからあやね達は収録に向かった。収録が始まると
あおやまから話はじめ各自のあいさつをする。そこから自己紹介をしてより
自分達を知ってもらおうとしていた。あやねの番ではいつも通りに話すが
内面は緊張していた。それを見てすぐにしずが話しかけて笑わせてくれる。
{それで今日俺達何をするんだ?」
「最初はゲームをするわよ。それから歌ね。それぞれの配信では歌ってるけど
グループではまだないでしょ。だから今日初めて私達全員での歌を披露するわ」
「それは楽しみね。私達はグループ名の通りシンガーとして評価を受けてデビュー
させてもらってるからね。特に、私はあやねに通目してほしいわ」
「せいか!わ、私はせいかに注目してほしいからね」
「まぁ私は自分に自信があるからいいけど、その私も注目してるのがあやねだから
皆注目してね」
そんなやり取りをしてからゲームを始めた。そこでも仲の良さを見せたりお姉さん
ポジションのしずが色気を出してかいを誘惑したりしながら楽しんだ。
そしえtリスター達も注目する歌の時間になった。視聴者数も10万人を超えて
より緊張が走る。あやね達は準備を終えて曲を流す。歌うのはカバー曲でアニソン
ではなくJ-POPだ。メンバーが共通して好きなミュージシャンがいる。
そのミュージシャンの曲を初めてカバーで披露する。
緊張していたあやねも歌になれば本気になりそのすごさを聞かせていた。
一曲終わるとコメントが一気に加速しすごいとかカッコいいとかの評価が
流れていった。せいかが進行し次の曲へ移る。それから数曲披露し時間が
来てこの日の収録は終わった。楽屋に戻り一息つくあやね達。
しずはコーヒーを飲みせいかは水を、かいはみかんを食べながら水を飲む。
あやねは好きなお茶を持ってきていたのでそれを飲んだ。
もっと遊んでいたかったが、学生なので早めに帰宅した。帰り道、電車の
中で座りながらスマホで他の配信を見るあやね。他の席からも配信の話が
聞こえてきてさっきの生配信の話題も上がていった。
それらを聞くとあやねは関係ない動画を見て気づかれないようにする。
家に戻り部屋でさっきのアーカイブを見て反省をする。あやねは自分の配信も
見るようにしていて反省ができる時はしている。そうしないとまた失敗して
しまうからだ。
「やっぱりすごい反響だな。SNSでもトレンドに入ってるし。この調子で
登録者も三桁にいければな。今は70万人になったばかりだし。これも
たぶん、会社の名前のおかげもあるしね。だからいつか自分の力でソロライブ
をするぞ!あの輝きを取り戻す為に」
あやねの目標は大きな会場でのソロライブだった。アイドル時代。デビューで
いきなりアリーナをしたほどでやめる前まではそのぐらいの規模のライブが
できたからだ。しかも今の時代、どのライブ会場でもVtuberが最適な演出が
できるシステムもあるのでより盛り上げられる。あやねはそれを実現させる為に
頑張っていた。
そんな感じで活動をしていると他の企業からの案件が着たりもする。それは
配信で普段から自分が好きな物をアピールしていたりすると実際に話が着て
喜ぶライバーが多い。そういう案件をすればメディアにも取り上げられたりして
自分が知られるフィールドが広くなる。だから案件がきたら受けるようにしている。
その企業からあやねに案件が届いた。
それを会社と話して受けるかどうかを決める。その企業はあやねもしていてと
いうかライバーにはかかせないPCを作っている会社からのなので引き受けた。
あやねはそこまで詳しくないのでもう一人のライバーと一緒にするという条件を
出した。そのライバーとは同じ会社の先輩で男性の木村大輔(きむらだいすけ)だ。
歳は30でリアルでは会社に勤めているライバーでは珍しい人材だ。PCにも
詳しく自作をしたりしてるほどだ。
なので大輔と打ち合わせをしたりPCを教えてもらいながらその日まで勉強を
教えてもらった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます