第55話 独裁国家連合軍

  ダンジョン庁東京本部に行って捕虜どもを引き渡して尋問してもらった。

 解ったのはB国とNK国とE国の軍人達だということで、3か国連合で日本のダンョンを手に入れようとしているらしい。

 政府に報告したが平和ボケした老害政治家と、反日野党の暗躍で無かったことにされそうだ。


 俺は坂本長官と密約を交わして敵国家の重要人物の処分を請け負った。


 日本侵略計画の立案者でB国の1番偉い人物の元に転移して日本侵略の真意を追及する。この時隠形スキルで隠したドローンで動画を撮影しておく。エンジン音はしない。定位置固定スキルで俺の頭上に置いてあるのだ。このドローンには望遠レンズと近接レンズが取り付けてあり、配信機能と録画機能が付いている。

 そこへおあつらえ向きにE国とNK国の独裁者2人がその部屋に来た。護衛と思われる人間の銃や刃物を強制収納して、彼等は睡眠魔法で眠らせた。彼等は24時間眠り続ける事になる



 B「貴様、こんなことしてどうなるかわかってるのか?核ミサイル1発でも東京に打ち込めば日本なんて30分で終わってしまうのだぞ」

 俺「それは面白い。打ってみな。今の言葉は世界中に発信されてるぞ。さぞかし今頃は全自由主義国家の核ミサイルがお前ら3カ国に向けられて発射準備を整えているだろうお前らの国も地球上から消えてなくなることだろうな」

 B「はったりを言うな!」

 俺「ならパソコンを開いてみな、全世界が大騒ぎになっていることだろうさ」


 E「本当だA国もI国もF国も臨戦態勢に入っているぞ」

 B「ぐぬぬどうしてこうなった貴様1人を始末するためにわが軍のエリート軍人を150人も日本に送り込んだはずなのに、結果報告はいつも失敗報告ばかり。まさか貴様1人で返り討ちにしたとでも言うのか?」


 俺「そんなおこがましいことは言わんさ。俺と同等の実力を持つ日本を愛する人間は複数いるぞ。俺1人だけじゃない。そのことを忘れるな」」


 B「もとはといえば貴様がエリクサーを独り占めするから悪いんだ」

 俺「おかしなことを言うな。エリクサーを作るための薬草がどこで採取できるとか作り方のレシピとか全部公開しているはずだし。買いたければ日本ダンジョン庁に交渉すれば良いはずだ。それともなにか、貴様らの国にはそういったダンジョンを制覇できる人材がいないのか?材料は有っても作れる薬師や錬金術師が1人もいないってことか」

 どうやら図星だったようだ。ぐーのねも出ないようだ。


 ここでもう1つ脅しをかけておく。

 俺「言っておくが俺は日本全土に防御結界を張っておいた。核ミサイルなど通さずに打った所に跳ね返してしまう防御結界をな」

 B「そんな嘘っぱちだ」

 俺「なら試してみるがいい。そこに倒れている男の拳銃で俺を撃ってみな。心配するな反射機能は付けていない。弾丸を吸収して無力化する防御結界だ」

 するとNK国の丸々太ったお偉いさんが銃を手に取って全弾俺に撃った。

 弾は全部カニの泡に包まれて足元にぽとぽと落ちた。


 NK「そんな馬鹿な!日本の収集人はこんな手品も使えるのか」

 俺「手品じゃなく魔法と科学、薬学の組み合わせだがな。そうかお前の国ではお前の為だけに国家予算が使われていて科学者や薬学者などに回す予算なんて無かったんだっけな」


 煽りに煽る。


  E「反射機能なんて本当に付けることが出来るのか?」

 俺「試してみな。大丈夫お前に当たらぬようにお前の左側10㎝横に撃ち返すように調整するから」


E国大統領が俺に向けて拳銃を撃った。

俺の防御結界に当たって反射された銃弾は予定通りにE大

統領の左側横10㎝の壁に当たって壁の中にめり込んだ。


E「アワワ……」股間を濡らして床にへたりこんだ。


俺「どうだ解ったか?まだ信じられないなら本物の核ミサイルを日本のどこにでも撃ってみな。そのときはお前らは全員ここに転送してここから出られないようにする。反射先はお前らのいるところだ。もしも運良くここから出れたとしても自分の撃った核ミサイルからは逃げられないと思え!」



独裁者3人は青くなって震えていた。


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