第48話 氷竜討伐

 今回は冷凍ミカン6万個収穫した時点で氷竜が2頭現れた。

 こいつは口から【ブリザードブレス】を放つ。猛吹雪で視界がホワイトアウトしてしまって見えなくなるのだ。普通なら凍ってしまうのだが、俺達の防御結界には通用しない。


 俺は俺を中心に半径1㎞のブリザードをストレージに収納する。これで紗耶香と紫苑の視界も確保出来ただろう。

俺は氷竜に手を出さない。ラスボスは彼女達が倒さなければ意味が無いのだ。その間俺は邪魔する雑魚共を始末する。


 雑魚モンスター共が現れた。俺たちの左右からだ。後ろにはいない。氷竜のブレスに巻き込まれるからだろう。

 雑魚共に彼女らが邪魔されないように結界を張る。そして俺は上空に浮上してストレージに収納しておいた【ブリザードブレス】を雑魚の【氷セイウチ】、鳥形モンスターの【氷フールバード】に噴出する。

雑魚共は凍りつく。その凍り付いたモンスターに【アイススピア】を打ち込む。次々モンスターが粉々に砕け散る。

右側の雑魚は消滅した。次は左側だ。同じようにドラゴンブレスを排出する。たちまち凍る。【アイススピア】を打ち込む

全て砕け散って行った。


 俺が雑魚を処理している間に紗耶香と紫苑はそれぞれの氷竜を結界で囲んで絶対零度で凍らせていた。以前俺が倒した時と同じ手法だ。見事に自分達は無傷で討伐完了した。


「あっ、S級に昇格出来たわ」と紗耶香。

「私もです」と紫苑。

無事、目的の1つを達成出来た。


 「エッ、足元にエリクサーの素の薬苔が有るって言ってる」

「1,000℃の炎で雪と氷を溶かします。さやちゃんは根っ子ごとストレージに収納して」

2人は大分仲良くなって愛称で呼び合うようになっている。


目的の1つ【エリクサーの素その1】を収集出来た。


「さあ、あと2つの【エリクサーの素】を収集しに行くぞ」


「了解です」紫苑は同意した。


だが、紗耶香は違った。

「私はせっかくだから【炎竜ダンジョンも制覇したいな。1つだけA級ダンジョンを残しておくなんて何か気持ち的に消化不良だし……」

「まあそうだよな。良し、今度は【炎竜ダンジョン】に行くぞ、あそこでは【腐食液】作るために必要な薬草を収集出来る。遅かれ早かれ必ず行くことになるはずだ」


「仰せのままに」

「アイアイサー」


こうして俺達は【炎竜ダンジョン】に行くことになった。

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