第3話

時期が過ぎていくと、車たちはまるで意思を持ったように、行動をしていたようだ。

とはいえ、フェアレディZが私を見る時間が増えていた。

「気になるの?」

「気になるというか……お前さん、言っちゃ悪いが生前人間だったろ」

「そうだけど?」

「何故そこまでできる?」

「過去を思い出してね。生前、よく怒られてたり、色々あってね。助けてくれなかったのを恨んでたのよね」

「あー……。だから人間が憎いわけか」

「そういう事」

一呼吸置いて、フェアレディZが言う。

「俺と結婚しねーか?」

「ふぇ? メーカーが違うけど?」

「そこじゃねぇ」

「っていうか、結婚……うーん……」

「いやじっくり考えてくれ」

でも、彼を見ていると何か落ち着くというか……そういう事を言ってみた。

「成程、恋心はちゃんとあったわけだ」

「あったって何よあったって」

「いやぁ、でも結婚して、さ。お前さんの心の拠り所になってくれればいいなーって思ってたりするんだよ。俺としてもさ。安心できるわけだし」

「そ、そうだけど……」

「でも、互いに役割あるからさ、時間ある時作って、一緒にやろうぜってことだよ。まぁ要は結婚したいってことだけど」

「なるほど……」

「だから付き合ってくれないか?」

「どういう事よそれ。……まぁ、付き合ってもいいわよ」

「ああ、お金については生み出せるからいいだろ?」

「そうだね」

というか、私も言いたいことがあったの思い出した。

「……フェアレディZ。付き合って」

「おおう!? 良いぜ!」

不意に見ると、フフッと私は笑った。

これから楽しみになりそうね。

そう。これからも。


*おまけコーナー

短い?言わないでくれ。力尽きたんだ。

ちなみにこれで悪魔の車のやつはおしまいなんだけど、次回作は思いついたら書きます。

pixivにはちょこちょこ載せてるけど、一応リンクについてはnolaノベルのリンク貼っつけておきます。

気まぐれに見てくれれば良いかなーという感じですが、怒られたら修正します。

ではでは~

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悪魔の車 ダークマター2 @darkmatter2

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