第3話
「母ちゃんが言ってたけど。俺ら赤ちゃんの時共鳴してたらしい」
「共鳴?」
「そう。俺が泣いたら美湖も泣くし、美湖が笑ったら俺も笑ってる。なんか面白いだろ?」
「感情をシェアしてるって事?赤ちゃんが無意識に意志疎通してるって凄いね!言葉も通じないのに!」
眠れない時に真っ暗な部屋で、起きてる?と聞くと大体飛鳥は起きていた。
同時にお腹が鳴ったり、トイレの順番を取り合いしたり、偶然同じ日に那智とカヨとそれぞれ喧嘩したり、同じ言葉を発したり。
普通の双子がどんなのかは分からないけど、不意にそんな瞬間があるから……たまにお互いを不思議に思う瞬間があるのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます