第7話
元々ショートヘアで髪質も飛鳥と全く同じだったあたしは、鏡の前で前髪を飛鳥の様に斜めに流してみる。
いつも飛鳥が着てるオーバーサイズなパーカーとスウェットの下を着て、煙草に火を点ける。
「完全に飛鳥だよ!もう完璧!煙草の銘柄も同じだし、美湖は免許持ってるんだから飛鳥の単車も乗れちゃうじゃない!」
そういえばそうだ。あたしのビックスクーターと飛鳥の単車はアパートの下に仲良く並べて停めてある。
――いつも飛鳥はあたしに愛車を指一本触れさせてくれないけど……、今は別だよね?
だんだん"飛鳥のふり"が楽しくなってきたあたしはご機嫌に微笑む。
「それに、美湖はオッパイも小さいからサラシとかなくても見事な飛鳥っぷりだね」
「カヨは黙ってろ!」
話しは半日前にさかのぼる。
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